真夏日・猛暑日が続く2022年夏。もう外には一歩も出たくない!というのが本心ですが(笑)、社会人である以上そういうわけにも参りません。そこで、今回は気になる熱中症対策・夏バテ予防に関するお話とおススメの海産物をご紹介します。
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【目次】
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熱中症/夏バテが起こるのはなぜ?
毎年夏が近づくとメディアでも盛んに取り上げられるようになる「熱中症」や「夏バテ」。皆さんもザックリとはご存知だと思いますが、良い機会なのでその定義や予防方法を調べてみました。
夏バテは暑さによる体調不良の総称
専門知識を持った方が書かれたものをさがしたところ、大正製薬さんのサイトで管理栄養士の方が執筆されたコラムがあったのですが、夏バテとは結局のところ、「体がだるい」「食欲がない」「疲れやすい」「寝不足」など「暑さによる体調不良の総称」のようですね。
私たちの体は、自律神経の働きによって、暑さを感じると汗をかいて熱を放散し、体温を一定に保っています。しかし、真夏の室内外の温度差を繰り返し感じることによって、自律神経の働きが乱れてしまいます。自律神経の不調は体内の様々な機能に影響を及ぼすため、胃腸の疲れや食欲不振、倦怠感などいわゆる夏バテの症状が出てくるのです。また、発汗による水分やミネラルの不足、寝苦しさによる睡眠不足も夏バテの原因になると考えられます。※大正製薬情報サイト「夏バテの予防と対策」より引用。
熱中症とは体温調節機能がうまく働かなくなって体内に熱がこもった状態
こちらは厚生労働省の熱中症関連情報・資料サイトからの引用によりますが、熱中症ってこんなものだそうです↓
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節 機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。※厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」より引用
環境省のサイトにあった別の情報によりますと、通常は自律神経の働きによって発汗や皮膚温度の上昇で体の熱は体外に逃がされる仕組みになっているのですが
急に気温が高くなったり二日酔いや寝不足と言った体調不良、炎天下での激しい運動や水分補給が不十分な場合にその機能がうまく作用しなくなり熱中症になるようです。
夏バテ、熱中症対策にはどんな食事が理想的?
基本はやはりバランスの良い食事ということになるのですが、特に夏場はどうしても食欲が落ちるのでのど越しの良いそうめんや冷麺などの炭水化物に栄養バランスが偏りがち。そこで、夏場に不足しがちなタンパク質やビタミン、ミネラルなどを意識的に摂取する必要があります。
中でも特に摂取したい栄養素がビタミンB1なのですが、これを豊富に含んでいるのがウナギ。その他、豚肉などにもビタミンB1が含まれていますので予算的に厳しいのであればこれらも意識して食べると良いでしょう。
私は商売柄、中央卸売市場に出入りするのでよく青果の問屋さんなどとも話をするのですが、そこでよくお聞きするのは「旬の野菜を旬の時期に食べる」ということ。食材にはいわゆる「体を温める食材」と「体を冷やす食材」があるそうなのですが、夏野菜(トマト、きゅうり、ナス、スイカなど)には体を冷やす系のものが多いとか。スーパーに並んでいる旬の夏野菜もしっかりと食べるようにしたいですね。
もちろん、熱中症対策としては水分・そして汗と一緒に体外に出てしまう塩分やミネラル分の補給も大切です。水分補給はスポーツ飲料が手軽なところですが、少し熱中症気味かな?という時には経口補水飲料(OS-1など)もおススメですよ。
あと、これは食材ではありませんが、そもそも体温を上げないようにするのも大切なので、屋外で活動する時は長袖の冷感シャツや帽子等の着用するだけでもかなり涼しくなりますよ。
夏バテ、熱中症予防におススメの海産物いろいろ
さて最後にせっかくなので魚屋目線で選んだ夏バテ、熱中症対策におススメのお魚料理のご紹介を。
さばのへしこ(糠漬)
店長・しばたが熱中症対策にイチオシしているのが、塩分をしっかりと含んだ食材。汗をかくこの季節には塩ものは特に美味しく感じられます。このヘシコ(糠漬けのこと)は霊峰白山の澄んだ水と食塩をふんだんに使って漬け込まれた発酵食品。軽くホイルで炙ってスライスして召し上がってください。
ふぐの子ぬか漬け
こちらも塩もの系食材。猛毒で知られるフグの卵巣を専用の木樽で米ぬかと塩を使って3年ほど漬け込んで食材にした珍しい一品。しっかりと塩が入っていますので少食の方でも手軽に塩分を摂取して頂けます。お茶漬けやパスタ、ピザなどのネタとしても使えます。もちろんそのまま軽く炙ってお酒とチビチビ頂くのも最高です。
能登半島産味付け石もずく
能登半島の海女さんが手摘みした天然のモズクです。一般にスーパーで並んでいるモズク(3連パックになっているようなもの)はほとんどが養殖モズクなのですが、天然特有の粘りと食感は一度食べたら病みつきです。しかも海藻なのでミネラル分も豊富。ひんやりと口触りも良いので食欲が落ちる夏場でもスルスルっと食べられるのも嬉しいところです。
ガスエビ唐揚げ
日本海側に生息する「知る人ぞ知る」の高級エビ。すぐに黒っぽく変色するので見た目こそあまり良くないのですが、食べてみると甘えびよりも濃厚な甘さがたまりません。油モノは身体に良くないイメージがありますが、油に含まれる必須アミノ酸は体内で作る事の出来ない大切な栄養素。もちろん食べすぎはよくありませんが、油モノが欲しくなるのは生理的欲求でもありますので、適度に食べるようにしてください。
能登半島産ポン酢なまこ
こちらも能登の海女さんが採ってきた天然のナマコです。ナマコは低カロリーな上にナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富で、この商品ではカットしたナマコが涼しげなポン酢ベースのタレに入っていますのでのど越しも良く、食べやすいのも人気の秘密です。